第2回・会員親睦日帰り旅行(浅草ちんや&柴又ツアー)
2010年1月30日(土)実施
2010年1月30日(土)、第2回・会員親睦日帰り旅行として「柴又ツアー」が実施され、24名の方が参加されました。まずは前回の「浅草ツアー」同様、浅草の老舗すき焼店「ちんや」での昼食腹ごしらえして、一行はいざ柴又・帝釈天へと向かいました。
「柴又ツアー」のご報告 堀越 達雄(群馬会)
会員親睦ツアーが冬好天の土曜日実施された。前回の「浅草ツアー」は昨年の実施だったと思っていたが、2年前と気づいて少し驚いた。時間の経つのは早いもの。浅草寺の地下があのように立派なものとは…また今回も昼食は「ちんや」さんにお世話になりました。
今回の参加者は全部で24名で、愛知県の岡崎市や長野県の上田市から、また幾組かのご夫婦での賑やかな参加がみられた。
新東京タワーも完成時の約半分の300米弱まで建設が進み、「業平橋駅」にさしかかる電車の中で子供達が見上げて歓声をあげている。タワーから目線を下に… おや! 東武鉄道の旧本社社屋がなくなっている! 同社屋の緑タイル部分は大正時代の浅草駅で、当時市電が乗り入れていた。蒸気時代のことで構内も広い。その業平橋地区再開発事業の一環としてのタワー建設なので、ホテル・専門学校・商業ビル・オフィスビル等の今後の建設が検討されている。浅草再興への集中投資になるのではと期待したい。
昔、古地図を見ていて、京成電鉄が京成曳舟と八広の間で分岐し白髭橋の手前まで行っていたのを見たことがある。長浦の公共施設辺りの地図をよくみると、この道路は線路跡ではないかと思われたものである。荷風の「濹東綺譚」のはじめの方に「去年頃まで京成電車の往復していた線路の跡で、崩れかかった石段の上には取り払われた玉の井停留場の跡が雑草に覆われて、彼方から見ると城址のような趣をなしている」とある。昭和10年頃のことであろう。
柴又帝釈天のお経の陽気で平和なこと、お酒や米俵が沢山奉納されている。我家の館林のお寺(曹洞宗)では、酒の奉納はご法度だと注意されたと記憶している。宗派によって考え方が違うらしい。見事な彫刻がいつまでも戦火にさらされることなくこの寺に残されますように。
「矢切の渡」で思いだすのは、松竹映画「野菊の如き君なりき」(木下恵介監督。原作は伊藤左千夫「野菊の墓」)の冒頭場面である。全体に卵形の回想場面が続いたが、最初と最後は矢切を舟で渡る普通形の画面であった。老人となった政夫役は笠智衆ではなかったろうか?
とすると笠さんも随分柴又に関係が深いこととなる。私の中学時代の映画でその頃原作も読んだが、素直に読めたように思う。尚、民子役を演じた有田紀子は、この映画出演を咎められて学習院女子中等科を退学になり、結果的に早稲田大学文学部で演劇を専攻したという。よかった!よかった!…またの会員親睦ツアーを楽しみに。