第24回・講演と懇親の夕べ(細川 良・青山学院大学 法学部長・法学研究科長 「ICTの発展と労働時間法制の課題―働き方の多様化とつながらない権利の意義」)2024年12月21日(土)午後1時15分~AP東新宿(ハイブリッド開催)
第24回「講演と懇親の夕べ」は青山学院大学 法学部長・法学研究科長 細川 良 先生を講師にお招きし、2024年12月21日(土)、ハイブリッド会議形式で、会場参加・リモート参加計約70名の会員の参加のもと開催されました(会場&発信元:AP東新宿3階Aルーム)。
■ 会員特別講演会(「支援講座」のゲストスピーカー(新規予定者)による講演会)
開催時間:13:15~14:45
講師/演題➀:織田 京子 会員
「1号業務、2号業務について日々の実務を通じて感じること」
講師/演題➁:河野 千怜 会員
「スタートアップでよくある労務相談」
■ 第1部 講演会
開催時間:15:00~17:00
講 師:青山学院大学 法学部長・法学研究科長
細川 良 先生 (2011年~2023年 母校早稲田大学での当会支援講座講師)
演 題:「ICTの発展と労働時間法制の課題
-働き方の多様化とつながらない権利の意義」
第1部・講演会は、杉山秀文副会長(東京会)の司会と講師紹介で始まり、若林正清会長(三重会)による開会の辞、杉山副会長による講師紹介のあと、講師である細川良先生に約2時間超にわたり、「ICTの発展と労働時間法制の課題ー働き方の多様化とつながらない権利の意義」というテーマでご講演いただきました。つながらない権利とは、勤務時間外や休日に仕事上のメールや電話への対応を拒否する権利のことで、2016年にフランスで労働法が改正された際に盛り込まれ、世界的に話題になりました。今日的かつ重要なテーマある一方、日本ではこの分野の専門の研究者は細川先生しかおられないのが現況で、その意味でもわれわれにとって貴重な機会でした。先生には限られた時間ながらも深く掘り下げてわかりやすくご講義いただき、われわれにとって資するところが大きい内容でした。ご講演後は、和田泰明副会長(東京会)による閉会の辞をもって第1部講演会を終了しました。講演会終了後に、上田純子副会長(東京会)から他大学社労士会、他士業稲士会等からのご参加の皆さまのご紹介があり、続いて早稲田大学総長室の前野岳洋シニアエキスパートからご挨拶を賜り、最後に集合写真撮影をしました。
細川 良 先生のプロフィール
2011年 早稲田大学大学院博士後期課程博士研究指導終了退学。労働政策研究・研修機構副主任研究員を経て、2019年より青山学院大学法学部教授。2024年4月より現職。埼玉労働局紛争調整委員。主著に『ファーストステップ労働法』(共著/エイデル研究所2020年)、『解雇ルールと紛争解決・10か国の国際比較』(共著/労働政策研究・研修機構2017年)、「ICTが「労働時間」に突き付ける課題ー「つながらない権利」は解決の処方箋となるか?(PDF:756KB)」日本労働研究雑誌709号(2019年)、「在宅テレワークをめぐる法的課題」労働判例1288号(2023年)等がある。
■ 第2部 懇親会
開催時間:17:30~19:30
会 場: AP東新宿3階Cルーム
懇親会費:5,500円
第2部・懇親会は会場をAP東新宿の別室に移し、上田純子副会長の司会のもと、若林正清会長の開会の辞で始まり、改めて他会からご参加の皆様の紹介があり、代表して長谷川哲也・社会保険労務士三田会会長と大野実・全国社会保険労務士会連合会会長(神奈川大学社労士宮陵会顧問)からご挨拶をいただいた後、初参加の会員の皆さん5名のご紹介があり、その後、村上芳明相談役(東京会)の乾杯の辞に続いて歓談に移りました。引き続き歓談の時を経て、この度大津章敬副会長(愛知会)をはじめ多くの会員が執筆に携わって刊行された『新版 人材開発辞典』(東洋経済新報社)を賞品とするジャンケン大会や、林智子副会長(東京会)の令和6年度社会保険労務士制度功労者厚生労働大臣表彰のご報告があり、最後に木村辰幸幹事長代理(東京会)の指揮のもと全員で校歌を斉唱し、羽鳥智雄副幹事長(東京会)の閉会の辞をもって第2部・懇親は盛況のうちに中締めとなりました。
上田純子副会長(第2部司会)/若林正清会長(開会の辞)/長谷川哲也・社会保険労務士三田会会長/大野実・全国社会保険労務士会連合会会長/村上芳明相談役(乾杯の辞)/林智子副会長(社会保険労務士制度功労者厚生労働大臣表彰挨拶)/木村辰幸幹事長代理(校歌指揮)/羽鳥智雄副幹事長(閉会の辞)
初参加の会員の皆さんのご紹介
歓談の様子