2025年度「支援講座」スタートしました(通算18年目)。今年度は春・夏クォーターでの実施に。2025年4月17日(木)14号館403教室
2008年より母校・早稲田大学において、社会保険労務士・行政書士・司法書士・税理士の四士業稲門会「稲士会」による大学との提携講座がスタートし(稲士会は現在、中小企業診断士を加えた五士業各稲門会で構成)、講座名は「企業法務概論」でした(正式名称は「労働・社会保障実務概論(早稲田大学校友会提携講座)」)。講座の趣旨は、法律と実務の専門家である各士業の会員が、ゲストスピーカーとして母校の教壇に立ち、企業実務の知識を後輩学生の皆さんに伝授するとともに、それぞれの士業の業務の内容や社会的役割を伝えていくものです。講座は、どの学部の学生でも学年にとらわれずに履修することができる「オープン教育講座」であり、通常の授業と同様に科目登録単位制をとっています。
2008年度の最初の年の講座は、通期全28コマ(内、当会の担当は7コマ)、登録学生枠30名でスタート。翌年度からは、前期と後期に分けて学生を募集し(前後期各15コマ。内、当会の担当は前後期計7コマ)、募集枠は50名に拡大され、さらに後期は100名へと拡大され実施されました。2010年度の講座は、前後期各15コマ、全30コマで、それぞれの募集枠100名で実施されましたが(当会は前後期計8コマを担当)、前後期各220名から300名前後の受講応募者があり、最終的には、前期114名、後期106名で実施されました。2011年度からは、各士業がそれぞれ単独講座を持つことになり、社会保険労務士の担当分野についても「社会保険労務士講座」として前期15コマの講義が行われることになりました(内3コマを講座担当教授であった早稲田大学法学学術院教授・島田陽一先生の門下である細川良先生にご担当いただいてきました) 。2012年度は74名が受講登録しました。2013年度からは、従来の「校友会提携講座」から現在の「校友会支援講座」に呼称変更し、2013年度は94名、2014年度は39名、2015年度は37名、2016年度は18名が受講登録しました。2017年度から、新規導入のクォーター制に沿って、秋クォーターの火曜日・金日の4時限目に15コマの講義が実施され、2017年は44名、2018年は49名、2019年度は34名、2020年度は94名(新型コロナ感染対策上、初のリモート講義となりました)、2021年度は26名、2022年度は27名の学生が受講登録しました。
2023年度からは、大学の1コマの授業時間が90分から100分に変更され、秋クォーターは15コマから14コマとなりました(当講座においては、学術講師分が2コマ、ゲストスピーカー分が
12コマ) 。それに伴い、改めて以下の趣旨のもとにカリキュラムの見直し・強化を行いました(受講登録者数:19名)。
① 採用から退職までの企業の人事労務管理の基本を習得する。
② 労働者・社会人として在学中はもとより卒業後においても遭遇する様々な生活危機に対する
労働法制・社会保険制度に関する必要な知識を身につけ、法理論の理解と併せてその知識を
使えるところにまで高める。
③ 社労士業務を知ることで社労士に対する関心を深め、将来の職業の選択肢を増やす採用から
退職までの流れを通して企業の人事労務管理の基本を習得する。
2024年度は、講座名を「社会保険労務士と学ぶ働く前に知っておきたいワークルールと人事・労務コンサルタントαβ」と改め、秋・冬クォーターでの実施とし、秋クォーター(α)、冬クォーター(β)のそれぞれにワークルール的内容と人事・労務コンサルタント的内容を組み込むことで、どちらのクォーターを受講しても講座名に即した完結性を満たすとともに、αβ両講座を通して受講することで、より一層知識が深まる授業設計とすることにしました。学術講師枠は廃止され、すべて当会会員が自前で講義を受け持つことになりました(受講登録者数:α86名、β89名)。
2025年度の支援講座は講座名を一部修正したうえで、今回初めて春・夏クォーターで実施され、カリキュラムは下表のとおりとなります。また大学のホームページでシラバスもご覧いただけます。聴講を希望される方や次年度以降のゲストスピーカーを希望される方は、曽布川哲也副会長までご連絡ください。ご連絡をお待ちしております。また、聴講の際には、講義が行われる教室もメールでお問い合わせいただくか、当会ホームページにてご確認ください。
教室 … 14号館403教室
登録者数(4月17日現在)… α 51名・β 48名